皆さんこんにちは、いもこです。
今日は私の仕事についてお話したいと思います。
40代、小さな会社でひとり事務として働いています。
「ひとり事務」「未経験から経理」などで検索してこの記事にたどり着いた方もいるかもしれません。
これは私のかなりリアルな体験談なので、同じような状況の方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
入社初日、渡されたのはノート1冊だった

入社した当時は未経験で、月給は13万円。会社はアパートの一室で、社長と、たまに奥さんが来るだけの小人数の職場でした。
そして前任者はすでに退職していて、残されていたのは——
「何月何日にどこに支払ってください」
「社長に頼まれたら炊飯器でごはん炊いとく」
……というメモが書かれたノート一冊だけ。(しかも数ページだけ)
経理事務の正社員に未経験で採用されて、前任者がいないとは思っていませんでした。
確かに面接に来た時には社長と奥さんしかいなかった。あれが全員だったとは。
ちなみに私の経理に関する知識といえば、はるか昔に商業系の高校で学んだ簿記と、高校生の頃に簿記で有名な●ーハラに通って取得した日商簿記2級、そして建設業経理事務士(現・建設業経理士)2級の知識くらい。でも卒業後はまったく関係ない業種でバイトをしていて、資格の知識はずっと眠ったまま。
求職しはじめてすぐに面接、すぐに採用。面接では「簿記の資格はありますが、今まで一回も知識を使っていませんが大丈夫ですか?」とちゃんと確認もとっていました。
それなのに前任者がいない。
このノートはなんですか?私は何をすれば良いですか?
経理事務の仕事って、多分、支払いするのとお米炊くことだけではないと思うのです。
多分、一か月の流れがあって、一年の流れがあって……みたいな。
当時25歳。わからないままのスタートでしたが、何とかしようとしていました。若いってすごいですね(笑)
正直、いまの私なら前任者がいないとわかった時点で「いやいや無理だって!」と即退職していたと思います。あの頃の自分を褒めてあげたい。
引き継ぎ?そんなものはなかった
入社直後に奥さんが数日だけ教えてくれたのは、以下の3つだけでした。
- 請求書の入力の仕方
- 領収書の入力の仕方
- 総合振込の用紙の書き方
以上です。これで全てです。
電話応対もありましたが、バイト時代にビジネスホテルのフロントで働いていたので特に問題なし。
数日たつと奥さんも職場に来なくなり、基本的には社長と私の2人だけ。
そしてその頃の私はパソコンでメールも送ったことがない。振り込みもしたことがない。という状態でした。あったのは、だいぶ昔の簿記の朧げな知識だけ。
正直、何がわからないのかがわからない状態でした。
そんな中、社長の発案で税理士事務所に話を聞きにいくことになりました……が、これも想像どおりの展開に。会社の規模や業種によって仕事内容は違うので、何もわからない人に「経理の仕事とは…」と教えられるはずもなく。
単身で税理士事務所に投げ込まれた私と税理士補助の担当者さん、「会社によって違う」で終わりました。
社長に報告すると「そういう感じじゃないんよね。俺が一緒に行けばよかったね。」って。
……いや、俺が行っても同じことですよ、とは言えず。
社長「今日何するの?」私「何もありません!(‘∀’)」の黒歴史

税理士事務所への相談が実を結ばなかったこの日以降は、もう自分で調べていくしかありませんでした。
具体的にやっていたのはこんなことです。
経理処理まわり
- 勘定科目の判断など、わからないところは税理士が来社したタイミングで直接聞く
- 「小さい会社の経理」系の本を自腹で買って、経理の基礎から勉強
給与計算まわり
- 給与計算の本を買う → 自分の会社の場合を調べる → 不明点は年金事務所などに問い合わせ
申告・申請まわり
- 役所や関係機関からの通知が来るたびに調べて、わからなければ問い合わせ
の繰り返し。本は全部自分で買っていました。
ただ、ここまでたどり着くのにも時間がかかりました。職場に慣れること、正社員として働くこと、聞ける人がいないこと——環境に適応するだけで必死でした。
本当に初期の頃は社長から「今日は何するの?」と聞かれて、「何もありません!(‘∀’)」 と答えるくらいわかっていませんでした(笑)
仕事がわかっていなかったから、やることがたくさんあるとも知らなかったんですね。知らないってこわい。
年末調整は手書きで、講習は「全然わからなかった」
そんな感じのスタートでしたが、1年が過ぎると何となく一年の流れがつかめてきました。
しかし社長は「できることは自社でやる」というスタイルの人。未経験・前任者なしにもかかわらず、翌年には「年末調整もやってみて!」とか言い出す人でした。
年末調整の専用ソフトもなし。手書き。内容は一から調べて、税務署が開催する講習にも行って……本当に大変でした。
ちなみに講習は内容がよくわからなかったので、講習後に講師をつかまえてわからない箇所を必死に聞いていました。さすがに「全然わからなかったです」とは社長に言えませんでしたので……(笑)
ひとり事務は「名もなき家事」の連続のような

仕事がわかるようになってくると、逆にやることが山のようにある、ということもわかってきました。
初期の「今日はやること何もありません!」宣言が懐かしい。
ひとり事務は、経理・庶務・総務・雑務……あれもこれも、こなさなければいけないことが本当にたくさんあります。家庭でいう「名もなき家事」みたいなものも多くて、やっていることが周囲から見えにくいし、評価もされにくい。
そして年月がたつごとに、兼務が増えていきました。
数年後には、人手が足りない時に工事現場でも仕事することになるのですが——それはまたの機会にお話したいと思います。
おわりに:同じような状況の方へ
今回は私が経理事務の仕事を始めた頃の話をしました。
「未経験で採用されたけど引き継ぎがなかった」「ひとり事務で何をしたらいいかわからない」という状況、実は似たような境遇の方が結構いるようで、ネットで調べると同じような悩みをよく見かけます。
私自身が実際にやって助けになったのは、「わからないことを放置せず、その都度調べて問い合わせる」という、本当に地道なことの繰り返しでした。正解がすぐに見つかるわけではないけれど、それを続けることで少しずつ仕事の全体像が見えてきた気がします。
同じような状況で悩んでいる方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

